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岡本和子 Official Blog ~ 一期一会

読書の秋

2018.11.18

日記

仏の歴史家フィリップ・ドゥロルム著『Les  Princes du malheur』(直訳=不幸の御子たち)という仏革命で処刑されたルイ16世とマリー・アントワネット王妃の子供たちについて書かれた本を読破。一家と最後まで交流があった人たちの証言や手紙などが引用されていて、大変興味深い本でした。以前から気になっていたのが、4人の王子・王女のなかで唯一革命後まで生き延びた長女、マリー・テレーズ王女のこと。

母方の祖母、女帝マリア・テレジアと同じ名前をもつ通称『マダム・ロワイヤルMadame Royale』は、革命後、共和国政府より仏人捕虜との引き換えでウィーンの宮廷に引き渡されました。そしてしばらく亡命生活を続けたのち、ブルボン王朝最後のフランス国王となった叔父シャルル10世の長男と結婚。ナポレオン戦争後フランスにいったん戻りますが、王政復古、百日天下、ルイ18世、シャルル10世、7月革命を経て再び亡命生活へ。晩年はウィーン、モラヴィアの城を転々としたのちガリチアで波乱万丈の生涯を終えました。享年72才。あのナポレオンに「ブルボン家唯一の男」と言わしめた、聡明で誇り高い女性だったとのこと。

 

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